雨が降ったり止んだり気まぐれなお天気の中、弘前のまちなか全9箇所にアートが配置された「ヒロサキアーツポリネーション」を体感してきました。
ポリネーションという言葉の背景には、植物の花粉を運び受粉させるポリネーター(送粉者)からきており、アーティストや鑑賞者を、りんごが結実する仕組みになぞらえているそうです。
結実と繋がりを感じられるロゴタイプと綺麗な紫も、シンプルなのに目の離せない印象的なデザインに仕上がっていて素敵です。
3箇所の購入可能な会場のうち、なんとなく弘前オランドへ。そこで受付対応してくれたのは、なんとこのプロジェクトを企画されたご本人でした。まちなかをめぐる機会を創出したい想いもあり、できれば歩いてめぐってみてくださいとのこと。マップをよく見ると車で動いていた時とは違う視点!歩ける距離だし何より近いことに驚きました。
そして鑑賞パスがトートバッグというアイデアも乙ですね。トートバッグにはマップが刷ってあり、各会場に設置しているスタンプを押していくシステム。全ての会場をコンプリートして弘前オランドにゴールすると、何か貰えるそうです。
(一般・高校生以上900円。小中学生200円鑑賞パスは缶バッヂ。未就学児無料。 ※旧青森銀行記念館は入館料別途、弘南鉄道大鰐線車両は運賃別途)
作品の会場には歴史的建造物が多く、背景に潜んでいるものや当時のセンスだけでも見応えがありましたが、そこへ融合すると別次元に飛ばされるのがアート。なかでも津軽ならではのセンスが開花したように感じました。
こうしてめぐってみると、実は周遊するのに良い環境が整えられていたことがわかりました。お菓子屋の向かいに茶房があるのも弘前ならでは。寄り道してお買い物もいいですね。ちょうどトートバッグもあることですし。
アーティストの目から鱗の見立てや考え方によって、感性が影響を受けて喜んでいます。みる前と後では今後の暮らしも変わってくることでしょう。
会期は残りわずか12月5日(日)まで。時間をつくって是非めぐってみてください。
オススメのめぐり方は、中川俊一さんの土淵川遊歩道とギャラリーまんなかは、光る作品なので最後の方が良いと思います。そして、全部めぐったらゴールは弘前オランドへ行きましょう。
駆け足だと半日でめぐれます。道中おだんご食べたりの満喫コースならもうちょっと時間に余裕があると良いです。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
https://artspollination.com/